たぬきの宿


 平成16年10月11日から3日間をかけて「鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ」を使って旅行をしてきました。乗車できるのは特急や急行を除く在来線列車だけです。
 この切符の値段は9,180円だから、1日3,090円以上乗れれば安かったことになります。
 切符の特徴は3回使えること、3人で1日でも良いが改札を通るときは3人揃って通らなければならないこと、連続3日でなくてもよいこと、途中下車ができること、期間限定であることなどです。
 旅行最後の日、熱海から新幹線に乗ってしまったのは、早く帰りたかった私の希望です。しかし、とことん在来線に乗るべきでした。
 常日頃、東海道本線と新幹線しか乗らないので、乗ったことのない車両に乗るのは新鮮です。米原から乗ったクハ418形は天井が高く窓が小さくて頑丈そうでした。
 福井から乗った列車には私たちと同様、JR西日本管内の乗り放題切符で能登へ旅行に行く女性が乗っていて、いていろいろな話を伺いました。とにかく在来線で安く旅行することが醍醐味で、船も客船でなく貨物船を探し、外国もほとんどの国を回ってきたそうです。現役時代は都立病院で医師をしていたので、浜松医大に来たことがあり浜松もよく知っているということでした。
 たぬきの宿として有名な洞元荘は、水上駅から車で30分ぐらいの山奥にあり、途中で野生の猿を見ることもあるそうです。
 洞元荘は湯量の豊富な温泉だと運転手が言っていましたが、露天風呂が二つと室内大浴場、檜風呂、岩風呂、貸切風呂など男女別を考慮するとかなりな数です。掛け流しにするには豊富な湯量でなければできないことです。はっきり憶えていませんが風呂には合計7回入りました。
 洞元荘の目玉はたぬき。運転手さんは「たぬきじゃありませんよ。温泉だからやっぱり湯量の豊富さですね」と言っていましたが、売りは「たぬき」です。沢山のたぬきの置物にたぬき見学ホール、「洞元荘」の名より「たぬきの宿」のほうが有名になっているような気がします。
 夜な夜な出てくるたぬきは、外灯の下に置かれた旅館で出され客が食べ残したご飯をいただきに来るのです。たぬき以外にキツネやイタチ、テン、まだほかにも来るそうです。
 見学ホールと餌場の距離が離れているので、はっきり見えないのが残念です。
 風呂の数が多く枡酒を風呂の中で楽しめて、飽きない温泉でした。
 水上からの帰りは距離と時間の長さに疲れを感じました。行きと帰りでは気持ちの持ち方が違うので、行きも帰りも同じくらいの距離、時間のはずなのに長く感じて疲れるのです。
 やっぱり新幹線を使ったのは間違いじゃなかった。

行程記録 → 地図
11日 天竜川 豊橋 7:31 8:16 45分間 東海道本線
豊橋 米原 8:37 10:40 2時間3分間 東海道本線特別快速
米原 福井 11:11 12:52 1時間41分間 北陸本線
福井 金沢 13:23 14:53 1時間30分間 北陸本線
金沢 富山 14:56 15:52 56分間 北陸本線
富山 直江津 16:56 18:49 1時間53分間 北陸本線 ホテルハイマート
12日 直江津 宮内 9:41 10:34 53分間 くびき野3号
宮内 水上 10:45 12:38 1時間53分間 上越線
水上 沼田 12:43 12:59 16分間 上越線
沼田 水上 14:06 14:24 18分間 上越線 洞元荘
13日 水上 高崎 10:37 11:39 1時間2分間 上越線
高崎 高麗川 11:45 13:16 1時間31分間 八高線
高麗川 八王子 13:27 14:04 37分間 八高線
八王子 橋本 15:14 15:28 14分間 横浜線
橋本 茅ヶ崎 15:37 16:39 1時間2分間 相模線
茅ヶ崎 小田原 16:50 17:17 27分間 東海道本線
小田原 熱海 17:55 18:17 22分間 東海道本線
熱海 浜松 18:44 19:33 49分間 ひかり号
浜松 天竜川 19:54 19:58 4分間 東海道本線


11日

豊橋駅
豊橋駅
米原駅 米原駅 米原駅

天井の高い車両です
福井駅 福井駅
富山駅
直江津の
ホテル
ハイマート
ホテル
ハイマート
12日

ホテルから見た
直江津市街
直江津駅 直江津駅

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